栽培品種 ピノ・ノワール



特徴

赤ワインの原料となる黒皮のブドウ品種。
果皮が薄く早熟なため外的気候要因の影響を受けやすく、高温多湿に弱い品種。
やや冷涼な気候を好み栽培できる土壌を選ぶため、 他の品種と比べて栽培するのがとても難しいとされている。
同じ栽培地区で造られたワインでも、微妙な土壌・気候などの違いから味わいの違うワインが造られるため、畑ごとに希少価値の高いワインが生み出される。

ピノ・ノワールの品種(クローン)は50種類以上あり、それぞれのクローンが独自の特徴(香り・味わいなど)を持っている。ピノ・ノワールは、いくつかの例外(シャンパーニュ等)を除いて単一品種(ピノ・ノワール 100%)でワインが造られている。
名前の由来はフランス語でピノ(松)とノワール(黒色)が語源で、ブドウの房が松ぼっくりに似ていることから、ピノ・ノワールと名付けられた。

味わい

果皮の色が薄いためワインはルビー色で淡く、豊かで厚みのある果実味が長く続く。
タンニン(渋み)は控えめで柔らかさがあるが、繊細な酸味がありとてもエレガントな味わいで優雅な芳香と、優しくシルキーで溶けるような舌触りは洗練された気品を醸し出す。
若いうちはサクランボやイチゴ、ラズベリーのような赤い果実のフレッシュな芳香から熟成するにしたがってタンニンがよりまろやかになり、酸度もバランスよく溶け込み、スパイスや森の下草、なめし革といった複雑な香りを醸し出す。

料理との相性

鴨肉・鶏肉など、鳥系のキメ細かくて繊細な肉質のお肉がおすすめ。熟成させることにより、なめし革のニュアンスが出るためジビエなどの個性が強い肉料理とも合いやすくなる。

呼び方

国や地方ごとに様々な呼び名があり、ドイツではシュぺート・ブルクンダー、オーストリアではブラウアー・ブルクンダー、イタリアではピノ・ネロと呼ばれている。

原産地

フランスのブルゴーニュ地方が原産地で、その歴史は古く4世紀頃から栽培されていたという記録があることから、様々な品種の起源と言われており、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、シラー、その他多数の品種の祖先であることが判明している。

主な産地

大量生産するには繊細な品種なため難しいとされていたが、近年では、ブルゴーニュ以外の冷涼な地域にも多く栽培されるようになっている。
ピノ・ノワールの産地として、アメリカのオレゴン、カリフォルニア、ニュージーランド、オーストラリア南東部、ドイツ、北イタリアなどが有名。栽培に適した気候・土壌の条件が厳しいため、ごく僅かな産地に限定される。また、それぞれの産地ごとに特徴・味わいの違いがしっかりとあらわれている。

ピノ・ノワールの栽培にフランス以外で初めて成功した国が 『 ニュージーランド 』 となる。世界最南端にあるワイン産地のセントラル・オタゴは、素晴らしいピノ・ノワールを生産し、世界中のワイン評論家や愛好家から、フランスのブルゴーニュ、アメリカのオレゴンと並んで『世界三大ピノ・ノワール産地』と称されている。

その他

世界で最も高値で取引されていると言われている『ロマネ・コンティ』やフランス シャンパーニュ地方で生産される高級スパークリングワインの『シャンパン』に使用されている品種。